コロナ対策にかかる楽天市場に対する要望書提出

コロナ復興支援プロジェクトチームより楽天市場に対し「コロナ対策にかかる楽天市場に対する要望書」を提出しました。

コロナ対策にかかる楽天市場に対する要望書

本要望書は、友の会参加店舗の有志が議論を重ねて取りまとめたものである。

(目的)

コロナ感染症で多くの店舗が店舗運営に困難をきたしており、楽天市場と友の会の出
店店舗が知恵を出し合い、相互扶助の精神でこの難局をのりきるために、出店店舗からの要望を伝え、楽天市場の施策検討の一助としてもらうため。

(店舗の現状)※店舗意見の一部抜粋

1 売上機会の損失

  • 催事等のキャンセルにより、保有商品の賞味期限が迫り、大量廃棄のリスクに直面している。
  • 学校・老人ホーム・病院・保育園・給食関係をはじめ、料理店・旅館・ホテル等の食材納入等、卸売の納入額が約85%ダウンとなり、経営を圧迫している。
  • 製造が中国のため商品の入荷が滞っており、数百万円の売り逃しが発生している。

一部商品の需要伸長によって、楽天の流通は伸びているかもしれないが、不要不急の商品を販売しているショップにとって、また販売ノウハウを生かし切れていないショップにとっては日々、切迫している状況があり、倒産リスクは常に増している。

今こそ地方のショップをエンパワーメントするという楽天の理念と蓄積された強みを発揮し地方創生、日本再生の道筋となることを望む。

困難な状況下、道を切り開くのは経営者であり、店長である。自らが先頭に立って店舗の活路を切り開くチャンスを提供していただきたい。

現在開催されている「支援の輪」の企画は大きな可能性を秘めており、他モール・コンテンツではできない、楽天ならではのカルチャーを生かした企画である。

しかし後述する課題もあり、これを共に解決することで更なる楽天バリューの向上と集客に繋げたい。

2 消費者マインドの低下

  • アパレル店ではGWに向けての春ものが、ECでも実店舗でも売上に苦しんでいる。
  • 外出用の商品、非日用品、不要不急の商品の買い物が激減しており、売り上げに苦しんでいる。

3 社内体制の維持や環境変化へのリスクによる財政的不安

  • 子供のいるパートスタッフが出勤出来なくて、生産能力が8割程度に下がっている。
  • 社内体制をテレワークに変えたことによるコミュニケーション不足の発生やコストの増加。
  • 先行きが見えないので資金繰り等、財務面での不安を抱えている。

(要望骨子)

1 現在走っている「支援の輪」をベースにアップデートした第二弾の企画立案

既に、楽天市場にて緊急企画が実施されているところ、友の会が当該企画への積極参加を友の会参加店舗に慫慂、並びに、追加企画の提案を行うことで、店舗参加型の企画を推進したい。
ついては現在開催されている「支援の輪」の企画ページ

https://event.rakuten.co.jp/area/support/

に関して以下のように提案を行う。

(現状の「支援の輪」に対する意見)

a 企画が走ってることを知らない、または限定された店舗しかしらないのは問題でないか。

b 参加条件が不明瞭で、特別な地域や店舗に集中しているのではないか。

c 一時的な企画に見えるため、本来の趣旨が伝わらないのではないか。

d グルメだけではなく幅広いジャンル支援、幅広い地方の露出が必要ではないか。

e エンドユーザーへの動機付けと告知が不十分ではないか。

f リンク先ページの一貫性がないため、発信力に欠けるのではないか。

g キャンペーン性に欠け、エンドユーザーが参加しにくいのではないか。

(今後の支援ページに対する提案)

a 下記の選定基準にて都市・地方を含めた掲載店と掲載商品の見直しを提案する。

  • コロナ問題以降、業績が一定基準を下回っている企業に限定を行う。(決算書などで提示を求める等)
  • 困窮している仕入先から仕入を行い、販売の支援を行う。(取引先名称などを提示する等)

b ネーションズなどの地域組織の情報を聞き取り、地域のバランスを確保することを提案する。

c 社会的な意義を形成し、楽天のバリューを向上することを提案する。

  • 売り上げに応じて寄付を行う。
  • 売上の一部をマスク支援に充当する。

d ジャンル別の支援ページを作ったり、県別ナビを作成し買い回りを誘引することで回遊性の向上が行われることを提案する。

e 社会的な意義を感じて広めてくれているインフルエンサーもいることから、楽天のコアバリューが形成されるためにプレスリリースを行うことを提案する。

f 共通のバナーやヘッダーのテンプレートの作成と配布を提案する。

g 上記におけるキャンペーンの立案

  • 1店舗 1商品(または1カテゴリページ)へのランディング
  • 県別ナビを利用した買い回り施策
  • あくまで支援の場で、安売りの演出が不要なため店舗設定のポイントは1倍に抑える

2 お買い物に対する不安の払拭と楽天で購入する動機付け

不要不急な商品や季節商品が購入されない背景があるが、新技術や従来の技術を使い、顧客の不安の除去と消費の促進を行いたい。

a オンラインコミュニケーション並びにオンライン勤務が推奨される昨今、ユーザがZOOMを使って店舗とやりとりしたり、店舗がZOOMを使ってユーザに商品説明をリアルで行うライブコマースは、まさにその好機である。楽天市場において環境の提供並びに普及にかかる技術の支援策とトライアル無償など金融的な支援策の検討をお願いしたい。

b ゲーミフィケーションを活用し、賞味期限品にタイマーをセットし、商品やクーポンなどの当選など顧客プレミアムを伴った販売促進を提案する。

c 伸長しているデリバリー事業と連動し、楽天店舗側も委託販売できる体制の構築とサポートの検討をお願いしたい。

d 楽天モバイルでの小中高への無料テザリングや無料wifi若しくは東日本震災時の楽天Koboの活用にあった小中高サポートによる楽天ブランドの波及と社会的債務の発揮を望む。

3 店舗運営に関する資金繰り面でのサポート

環境変化によるキャッシュフローの厳しさが発生することで、当座の資金繰り等、財務面での不安は必然的に起こる事が懸念されるため、与信判断における弾力的な運用につき、一定の基準を下回る企業への出店手数料の減免等の配慮を願いたい。なお過去の東日本震災の際、適用された運用基準の再活用をお願いしたい。